<この記事について>
野生動物のデータを活用する「トレイルカメラAI獣種識別サービス」。野生動物の映像をAIが高精度で自動識別することで、数カ月にわたる作業をわずか数日で完了させます。これにより、鳥獣被害対策やレッドリスト改定、生物多様性情報データベース構築などの環境行政への活用にも貢献します。
全国の自治体で、野生動物の生態調査や鳥獣被害対策のために設置されている自動撮影カメラ(トレイルカメラ)。膨大なデータが日々蓄積されている一方で、その活用がなかなか進んでいないのが現状ではないでしょうか。
「撮影された大量の画像をいちいち確認するのが大変…」「映っている動物の種類がよくわからない…」「データの集計や分析に手間がかかり、報告書作成が滞りがち…」
そんなお悩みを解決し、眠っている貴重なデータを環境行政に活かすためのソリューションを、当社はご提案します。
「トレイルカメラAI獣種識別サービス」でデータの課題を解決
当社の「トレイルカメラAI獣種識別サービス」は、AIによる高精度な哺乳類識別で、作業効率を大幅に向上させるサービスです。お客様からお送りいただいた自動撮影カメラのデータを、当社のAIが自動で解析し、哺乳類の種類をスピーディに識別します。
※サービスの詳細はこちらをご覧ください

サービスの特長
1. 高精度な識別と専門家による安心の最終チェック
当社のAIは、画像認識アルゴリズムのYOLO(You Only Look Once)をベースに、当社独自のオリジナル学習モデルを用いています。これにより、ほとんどの獣種で90%以上の識別精度を実現しています。 そして何より、AIが検出した哺乳類については、ご要望に応じて当社の専門家が最終チェックを行うため、安心してご利用いただけます。
2. 大量データを一括処理
数百ギガにも及ぶ大量のデータも、まとめてお送りいただくだけで解析が完了します。手作業による確認作業が大幅に削減され、人件費や時間の節約につながります。
3. データの見える化と分析が簡単に
解析結果はCSV形式で出力されるため、エクセルなどで簡単にグラフ化やデータ集計が可能です。これにより、特定の獣種の出現傾向や行動パターンなどを把握しやすくなります。
4. 最新のAI技術で常に進化
当社のAI学習モデルは、新たなデータが加わるたびに随時アップデートされます。また、ご依頼内容に応じて検出の信頼度設定を調整するため、お客様のニーズに合わせた柔軟な運用が可能です。
♦導入事例:某自治体様(200GBの静止画・動画ファイル)
実際に、ある自治体様より、200GBに及ぶ静止画・動画ファイルの分析のご依頼をいただきました。従来であれば数ヶ月を要する作業でしたが、当社のサービスをご利用いただくことで、前処理からAIによる自動識別、そして最終チェックまですべての工程をわずか5日間で完了することができました。なお、この作業期間はファイルの整理状態によって変動します。これにより、迅速なデータ分析と、その後の環境行政施策への活用が可能となりました。
環境行政への活用で広がる可能性
このサービスで得られるデータは、単なる獣種識別にとどまりません。自動で集計・分析されたデータは、以下のような多岐にわたる環境行政業務に役立ちます。
①レッドリストの改定
希少種の生息状況や個体数の把握に貢献し、より科学的根拠に基づいたレッドリストの改定を後押しします。
②生物多様性地域戦略の策定・評価
地域の生物多様性の現状を正確に把握し、効果的な保全計画の策定やその評価に活用できます。
③生物多様性情報データベースの構築
貴重なデータをデジタル化し、将来にわたって活用できる地域独自のデータベース構築を支援します。
④鳥獣被害対策
被害地域に出没する獣種やその行動パターンを分析することで、より効果的な対策立案に役立ちます。
トレイルカメラに映った動物たち












データを「見る」から「使う」へ。
当社のサービスは、自治体の貴重なデータを有効な資産へと変え、より効率的で質の高い環境行政の実現をサポートします。
ご興味のある担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
資料のダウンロード

AI獣種識別サービスの資料は下記ボタンよりダウンロードできます。

印部 善弘
Yoshihiro INBE
株式会社 地域環境計画 プロダクト営業部
- 技術士(建設部門:建設環境)
- 技術士(環境部門:自然環境保全)
- 鳥獣保護管理調査コーディネーター(環境省)
- 国内旅行業務取扱管理者
- 1級ビオトープ計画管理士

